いつも土遊野の商品をお買い求めいただき、有難うございます。

この度令和5年産より、土遊野米を 【棚田-tanada-】と【里山の麓-fumoto-】 の2つのブランドに分けることとなりました。

現在、土遊野が管理している田んぼはおよそ160枚(20ヘクタール)
中山間地域の農業は世代交代が進み、田んぼを引き継いでほしいという話も多くいただく中で、管理する田んぼの面積は年々拡大しています。

そんな中、棚田だけでなく里山の麓にある田んぼもお預かりすることも増えたため、「棚田」という商品名の使い分けと価格改定を決定いたしました。

中山間地域での有機栽培のお米作りは、とても手間や労力がかかります。
農薬や除草剤に極力頼らない人力での畔や田んぼの除草は果てしなく、それに加えて、棚田は美味しいお米が育つ一方で、平地以上に一枚一枚の田んぼの特徴が異なり繊細な管理を必要としたり、畔も大きく急な傾斜で除草作業もかなりの体力と技術を要す等、平地の倍以上の労力がかかっています。

何度も「棚田でのお米作りに価値はあるのだろうか?」と問うてきました。
この里山と棚田は、世界に誇る豊かな森、風土、おいしいお米のできる土質を持ち合わせ、さらには人と自然がともに生きていること、いのちの繋がりを体感できる貴重な場であり、世界で異常気象と人口爆発による食糧争奪の時代の中で、豊かな国土が日本にまだあることを子ども達に残し伝えていくことには、意義があると思っております。

里山農業へのご支援と価格改定にご理解頂けますと幸いです。